2008年12月27日

予防のために:がんと食事

koureisyanoshiin.gif予防のために:がんと食事
http://www.tyojyu.or.jp/hp/page000000300/hpg000000222.htm

○がんは死因の第一位


 厚生労働省の人口動態統計によるとがんは日本における死因の第1位(平成19年)を占めています。部位別に死亡数を見ると、男性では肺がん、胃がん、肝がん、大腸がん、女性では大腸がん、胃がん、肺がん、肝がんの順となっています。 (リンク1参照)

○がんの予防のための食生活
 がんの発症には遺伝的要因や生活環境要因などが複雑に関わっていると考えられていますが、生活環境要因として最も注目されているのが食事と煙草(吸わないこと)(リンク2参照)です。「健康日本21」ではがん予防のための食生活として、
 (1)塩辛い食品の過剰摂取を回避すること
 (2)新鮮野菜、緑黄色野菜などを多量に摂取すること
 (3)脂肪の過剰摂取を回避すること
 (4)お酒は節度ある適度な飲酒として留めること
をすすめています。これらは、高血圧や動脈硬化(リンク3・4参照)に対しても好ましい食生活であり、がん予防のみならず、脳血管疾患や心臓病の予防にも有用です。
 
○予防効果のある野菜・果物
(1)野菜・果物の種類
 特に野菜や果物のがん予防効果はヒトにおける多くの疫学研究から支持されています。
 野菜や果物の摂取はがんの中でも特に肺がん、胃がん、食道がん(リンク5〜7参照)の予防に有効と考えられていますが、口腔、咽頭、大腸、乳房、膵臓、膀胱などのがんの予防にも効果があることが示唆されています。
 多くの疫学研究は、個々の野菜や果物ではなく、「野菜全般」「果物全般」としてがんとの関連が評価されていますが、細分して評価した検討では、野菜の中でも生野菜、緑色野菜、アブラナ科の野菜(キャベツ、ブロッコリーなど)、アリウム属の野菜(タマネギ、ニンニクなど)、ニンジン、トマト、豆類、柑橘類(オレンジ、みかん、タンジェリン、レモンなど)などの予防効果が示されています。(リンク8参照)
(2)予防効果を持つ成分
 野菜、果物中に含まれるがん予防効果を持つ成分としては、ビタミンC、ビタミンE、カロテノイド(α-カロテン、β-カロテン、ルテイン、リコペン、クリプトキサンチンなど)(リンク9〜11参照)、フラボノイド(ケルセチンなど)、イソフラボン(ゲニステインなど)、食物繊維、葉酸、クマリン、サポニン、リモネン、イソチオシアン酸、ジアリル硫化物、フィトステロール(植物中のステロールの総称)、セレン、蛋白分解酵素阻害因子などのさまざまな食品成分が候補にあげられています。
(3)予防作用のしくみ
 また、野菜、果物の持つがん予防作用の機序(きじょ:しくみ、メカニズム)として、抗酸化作用、細胞分化や増殖への影響、がんに抑制的に働く酵素活性の賦活化(ふかつ:物質の機能・作用を活発化すること)、がん細胞のアポトーシス(細胞の自己消滅)への影響、傷ついたDNAの修復への影響などが考えられています。
 このようにがん予防の有効成分は単一ではない可能性が高く、予防効果もさまざまな機序が関与しあって、効果をあげている可能性が高いと考えられています。

がん予防のためには、食塩、脂肪、アルコールの過剰摂取を控え、さまざまな種類の野菜、果物をしっかり摂ると良いでしょう。
 
詳しくは
http://www.tyojyu.or.jp/hp/page000000300/hpg000000222.htm
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2008年12月17日

がん予防と食物・栄養および身体活動

食物・栄養および身体活動
http://ganjoho.ncc.go.jp/public/pre_scr/cause/factor.html#prg3_1

1)食習慣とがんの関連は深い
「はじめに」で述べたように、食事と肥満は、がんの原因の30%を占めています2。このことは、食習慣の改善ががん予防につながることを示します。ただし今の時点では、食品や栄養素レベルでの関連はまだ詳しく解明されていません。

世界保健機関(WHO)と食糧農業機関(FAO)が各国の専門家を集めて評価を行い、その結果を2003年に、『食物、栄養と慢性疾患の予防』という冊子にまとめて発表しました(表2)。

そこで「関連が確実」と判定された項目は、運動で結腸がんのリスクが低くなること、過体重と肥満で食道(腺がん)、結腸、直腸、乳房(閉経後)、子宮体部、腎臓の各がんのリスクが高くなること、飲酒で口腔、咽頭、喉頭、食道、肝臓、乳房の各がんのリスクが高くなることでした。また、特殊な食品では、アフラトキシンというカビ毒で肝がん、中国式塩蔵魚(ちゅうごくしきえんぞうぎょ)で鼻咽頭がんのリスクが高くなることが「確実」と判定されました。

「おそらく関連が確実」と判定された項目は、野菜と果物で口腔、食道、胃、結腸、直腸の各がんのリスクが低くなること、運動で乳がんのリスクが低くなること、貯蔵肉で結腸と直腸のがんのリスクが高くなること、塩蔵品および食塩で胃がんのリスクが高くなること、そして熱い飲食物で口腔、咽頭、食道のがんのリスクが高くなることがあります。

それ以外の関連については「可能性がある」、または「不十分」という評価にとどまり、さらに研究を積み重ねる必要があるという段階です。

2)飲酒
飲酒については、発がん物質が体内に取り込まれやすくする作用や、アセトアルデヒドによる影響、薬物代謝酵素(やくぶつたいしゃこうそ)への影響、エストロゲン代謝への影響、免疫抑制、栄養不足等によるメカニズムが考えられます。飲酒頻度や飲料の種類よりも、エタノール摂取量との関連が強いと考えられています。アルコールの通過経路である口腔、咽頭、食道等の上部消化管のがん、体内に吸収されたアルコールの分解を担う肝臓のがん、ホルモンと密接な関連を持つ乳房のがんのリスクをあげることが、「確実」とされています。

飲酒と全部位および主要5部位(胃、大腸、肺、肝臓、乳房)のがんとの関連について、 日本人を対象とした疫学研究に基づいた評価(生活習慣改善によるがん予防法 の開発と評価)では、飲酒は、全部位および肝臓のがんは「確実」、大腸がんは「おそらく関連が確実」にリスクをあげると判定されています。また、日本人を対象とした疫学研究(えきがくけんきゅう)では、喫煙者に限って、飲酒量が増すほどがん全体のリスクが高くなるという相互作用が観察されています。

3)野菜と果物
野菜と果物については、カロテン、葉酸(ようさん)、ビタミン、イソチオシアネート等さまざまな成分が、体内で発がん物質を解毒する酵素の活性を高める、あるいは生体内で発生した活性酸素などを消去するなどのメカニズムが考えられます。野菜や果物と、食道、胃、大腸など消化管のがんのリスクが低くなることは、「おそらく関連が確実」とされています。しかし、たくさん食べれば食べるほどがんの予防効果があるというデータは、ありません。現状では、野菜や果物不足にならないことが、がんを予防するために大切なことだといえます。

4)塩と塩蔵食品
高濃度の塩分は、胃粘膜を保護する粘液を破壊し、胃酸による胃粘膜の炎症やヘリコバクター・ピロリ菌の持続感染を引き起こすことで、胃がんリスクを高めるというメカニズムが考えられます。さらに、塩蔵食品の保存過程では、ニトロソ化合物などの発がん物質が多く産生されます。塩や塩蔵食品と胃がんとの関連は、おそらく確実とされています。胃がんの多い日本の疫学研究でも、塩や塩蔵食品の摂取量が多い人や地域で胃がんのリスクが高いことが示されています。

5)貯蔵肉、赤身肉
肉類については、貯蔵や加熱等の調理によって生じるニトロソ化合物、ヘテロサイクリックアミン、多環芳香族炭化水素などの発がん物質や、肉や脂肪による腸内細菌叢(ちょうないさいきんそう)の変化等のメカニズムが考えられます。ハム、サラミ、ベーコン等、貯蔵肉と大腸がんとの関連は、おそらく確実とされています。一方、牛、羊、豚等の赤身肉と大腸がんとの関連が複数報告されていますが、評価はまだ定まっていません。肉については種類だけでなく、調理法による違いがあるのではないかと考えられ、研究されているところです。

6)運動
運動については、肥満の解消、インスリン抵抗性(インスリンの働きが弱まること)の改善、免疫機能の増強、腸内通過時間の短縮、胆汁酸代謝(たんじゅうさんたいしゃ)への影響等のメカニズムが考えられます。大腸がんのうち、結腸がんの予防効果は確実であり、乳がんの予防効果もおそらく確実とされています。

7)肥満
国際的な研究では、BMI(Body Mass Index:肥満指数)が25以上を過体重、30以上を肥満とします。BMIは、体重(kg)を身長(m)で2回割り算した値(体重60kg、身長160cmなら、60÷1.6÷1.6で求められます)で示されます。肥満については、脂肪組織から放出される女性ホルモンのエストロゲン(子宮体がん、閉経後乳がん)や、インスリン抵抗性(インスリンの働きが弱まること)による高インスリン血症(減少したインスリンを補うために、インスリンが大量に放出されること)や遊離型インスリン様増殖因子の持続的増加(結腸がん)、胃酸の胃−食道逆流(食道腺がん)等、さまざまなメカニズムによるリスク上昇が考えられます。過体重と肥満によって、食道がん、大腸がん、腎がん、子宮体がん、閉経後乳がんのリスクが確実に高くなるとされています。

日本人などアジアのコホート研究では、過体重でのがん発生リスクの増加は一部のがんでは認められるものの、がん全体に対してははっきりとはみられません。むしろ、やせすぎによるリスクの増加が観察されています。これは、栄養不足に伴う免疫機能の低下や抗酸化物質の不足等によるものと推察されます。

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2008年12月14日

がんを防ぐ12ヶ条

がんを防ぐ12ヶ条

http://www.jcancer.jp/about_cancer/12kajou/

がんを防ぐ12ヶ条国立がんセンターがん予防・検診研究センターが、2005年6月に発表しました。次の8項目からなっています。

たばこを吸う人は禁煙。吸わない人も、他人のたばこの煙を可能な限り避ける。

適度な飲酒。具体的には、日本酒換算で1日1合(ビールで大瓶1本)程度以内。飲まない人は無理に飲まない。

野菜・果物を少なくとも一日400グラムとるようにする。例えば、野菜は毎食、果物は毎日。

塩蔵食品・塩分の摂取は最小限。具体的には、食塩として1日10グラム未満、塩からや練りうになどの高塩分食品は、週に1回以内。

定期的な運動の継続。例えば、ほぼ毎日合計60分程度の歩行などの適度な運動、週に1回程度は汗をかくような激しい運動。

成人期での体重を維持(太り過ぎない、痩せ過ぎない)。具体的には、BMIで27を越さない、20を下まわらない。
  ※ BMI=体重(キログラム)÷{身長(メートル)の2乗}

熱い飲食物は最小限。例えば、熱い飲料は冷ましてから飲む。

肝炎ウイルス感染の有無を知り、その治療(感染者)や予防(未感染者)の措置をとる。
詳しい説明は、同センターのホームページ (http://ganjoho.ncc.go.jp/public/pre_scr/pre_12.html) を参照してください。

禁煙を最初に据え、具体的な数値を入れたのが新しいところです。
これまでは、国立がんセンターが定めた「がんを防ぐ12ヶ条」が、がん予防のひとつのガイドラインでした。参考までに以下に掲げます。


がんを防ぐ12ヶ条
バランスのとれた栄養をとる
毎日、変化のある食生活を
食べすぎをさけ、脂肪はひかえめに
お酒はほどほどに
たばこは吸わないように
食べ物から適量のビタミンと繊維質のものを多くとる
塩辛いものは少なめに、あまり熱いものはさましてから
焦げた部分はさける
かびの生えたものに注意
日光に当たりすぎない
適度にスポーツをする
体を清潔に

http://www.jcancer.jp/about_cancer/12kajou/

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2008年12月13日

乳がんの予防法—禁煙・大豆・検診

乳がんの予防法—禁煙・大豆・検診
http://www.jcancer.jp/about_cancer/nyugan_qa/

絶対に乳がんにならない方法はありません。早期発見・早期治療が最善の対策です。そのためには定期検診を必ず受診すること、自己検診を毎月実行することです。
日ごろから心がける必要があるのは、禁煙、大豆製品をバランスよく取る(例えば1日2杯のみそ汁)を取る、肥満にならない、などです。
最近公表された研究によると、みそ汁とイソフラボンを食べれば食べるほど乳がんになりにくいという結果がでたそうです。この研究班は、大豆製品をバランスよく食べることが、乳がん予防によい結果をもたらす、と結論しています。
また、たばこを吸う女性が乳がんにかかるリスクは、吸わない人に比べて1.9倍になるという研究結果も報告されました。禁煙も乳がん予防の一つです。

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2008年12月03日

食物とがん

gan.gif発がんの原因として食物は表1のように35%関係しているといわれます。塩辛い食物は胃がんの発生に関係しています。魚・肉を焼いた時の焦げた部分には発がん物質が出るので、食べるのは避けましょう。魚のくん製は、胃がんと関係があるとされています。赤い肉、動物性脂肪を食べると体内で胆汁酸と反応して発がん物質が出ます。よって大量にとったり、頻繁にとることを避けましょう。
 一方、食物には、がんの発生を抑制する物質が含まれています。表3をご覧ください。
 果物に含まれるカロチン(α−カロチン、β−カロチン)や、ニンニク、タマネギ、ネギなどに含まれるグリチルリチン、大豆、ブロッコリーなども発ガンを抑制する物質を含んでいます。これらを見ると、日常摂取しているほとんどの食物には発ガンを抑制する物質が含まれているのです。よって、例えばステーキを食べたら、緑黄色野菜や果物を同時に食べるようにしてください。バランスのとれた計画的な食生活にしましょう。

詳しくは
http://www.ahv.pref.aichi.jp/hp/page000000400/hpg000000336.htm

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