2015年08月11日

国連も対策決議…世界を滅ぼす?糖尿病の恐ろしさ

国連も対策決議…世界を滅ぼす?糖尿病の恐ろしさ
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150810-00010000-yomidr-hlth&p=2

8月10日(月)11時34分配信

読売新聞社の医療情報サイト「ヨミドクター」は7月29日、第5回「読売医療サロン」を東京・大手町の読売新聞東京本社内で開きました。

 医療界で活躍する「旬の人」をゲストに招き、医師資格を持つ読売新聞東京本社の南(みなみ)砂(まさご)・調査研究本部長と対談するプレミアム・イベントの今回のテーマは、「糖尿病・メタボの実態と緩やかな糖質制限食のススメ」。北里研究所病院糖尿病センター長で、緩やかな糖質制限食を普及する活動をしている「一般社団法人食・楽・健康協会」の代表理事である山田やまだ悟さとるさんをゲストに招き、糖尿病の実態と食事療法の最新情報について、わかりやすく解説して頂きました。対談(2)以降の詳しい内容については、有料会員対象のコラム「会員セミナー」 に掲載します。(文中敬称略)
 今回は、新しい趣向として、低糖質の食事が、食後の血糖値に与える影響を実感してもらうため、希望者20人に半数ずつ糖質制限食、通常食をそれぞれ試食してもらい、食べる直前と1時間後に血糖値測定をして頂きました。

【講演】
南砂 皆さん、こんにちは。ようこそお越し下さいました。数ある糖尿病の専門家が全国にいらっしゃる中、本日は山田先生にお越しいただきました。まず先生からは、糖尿病、メタボの実態と、「緩やかな糖質制限の勧め」について、先生にご用意いただいたパワーポイントを使って、ご説明していただきたいと思います。お手元に資料をお配りしております。先生、よろしくお願いします。

◆生活習慣病の医療費増加

山田悟 皆さん、こんばんは。ご紹介頂きました山田でございます。まず、このような会に、ようこそお越しいただきまして、ありがとうございます。貴重な機会をいただき、厚く御礼申し上げます。今日、スライドでは「糖尿病・メタボの実態と緩やかな糖質制限食のススメ」といった題名になっていると思います。緩やかな糖質制限食、というと名前が長いので、実は今、「ロカボ」というように訳そうと思っています。糖質制限食のことを、英語では、Low Carbohydrate  低炭水化物、という言葉になっているので、そのまま言うと、Low Carbo Dietになるのですが、そうすると、極端できつい低糖質食も入ってくるので、楽しいとか、おいしいという意味合いも込めて「ロカボ」という言葉にしています。

 今日は「ロカボ食の勧め」ということになります。糖尿病やメタボリックシンドロームについては、今日お越しの方々は関心があるからこそ、お越しになっていると思いますが、今、どういう状況になっているのかを、お示ししていきます。
  こちらのスライド(図1)は、ある企業さんの健康保険組合の医療費の状況を見ています。左の方から年齢別でだんだん高齢になっていきますと、バーが高くなっていて、お金がかかっていますということになります。ピンクが平成24年度、青が平成25年度で、高齢者ほど高いのですが、その中の黄緑、オレンジは、生活習慣病でかかっている医療費になります。高齢になるほど医療費がかかっていて、なおかつ、その大半が生活習慣病であることが分かるわけです。

◆日本人の6人に1人は血糖異常

 その生活習慣病には、様々なものがありますが、どんな生活習慣病にお金がかかっているのかを見ていくと、大半を3つの疾患が占めていることが分かります。その3つの疾患とは、1番左が糖尿病、2番目が高血圧、3番目が脂質異常症。この3つでかなりの医療費を占めることになります。この3つの生活習慣病は全くてんでんばらばらに起こっているのかといいますと、そうではないというのがこの図(図2)になります。

 これは、私の母校の慶応大の伊藤裕教授が10年ほど前に作った図になりますが、左上に生活習慣という文字があり、そこから肥満が起こり、下ってきて3つ黒い文字が並んでいます。これが高血糖、高血圧、脂質異常です。先ほど、お金がかかっていると言った3つの疾患は、3つ子の関係になって、生活習慣を背景にして一気に起こりやすいのです。肥満とともに、これらの3つのものがそろった状態を「メタボリックシンドローム」と呼びます。メタボリックシンドロームの段階では、血糖や血圧の異常はまだ病気と呼ばれるほどのものではないのですが、この段階で、普通の人よりも30倍以上、心臓病や脳卒中が起こってくることが分かっています。そこから左に下っていきまして、白い文字が糖尿病、さらに下ってきますと、透析、失明、足の切断、脳卒中、認知症、心臓病、いやなことがいっぱい起こって来ます。

 ちなみに今、高血圧症患者は日本人で4000万人、血糖異常者は2050万人、脂質異常者は1400万人いると言われていて、例えば、糖尿病・血糖異常で見てみますと、日本人に6人に1人は血糖異常者、あるいは、40歳以上では3〜4人に1人は血糖異常者という状況です。そして、2013年には、日本糖尿病学会と日本癌学会が共同声明を出していて、糖尿病の後でがんも増えているということであります。日本人の死因の1番はがん、2番が心臓病、3番が脳卒中の後遺症で起こってくる肺炎、4番が脳卒中ということで、このドミノ倒しで、日本人の死因の3分の2、トップ4までが倒れてきていることになります。となりますと、日本人の健康を考えるとなると、一番の最上流、生活習慣を考えなければいけないということは、至極当然のことであります。

◆肥満でなくても、糖尿病悪化する東アジア人

 そして、こういう状況は日本だけでなく、世界全体が糖尿病にさいなまれていると言われています。3億8000万人もの人が、今、世界で糖尿病になっているようですが、日本人を含めた西太平洋地区は1億4000万人いて、かなりの数がいると言われています。実は、肥満の罹病率は、そこまで高くはないんですね。肥満はアメリカ人やヨーロッパ人の方が多い。アメリカ人、ヨーロッパ人に比べると、私たち日本人を含めた東アジア人は、肥満になることなく、糖尿病になっている。

 何を言っているのかというと、インスリンという血糖値を下げるホルモンがあるのですが、これをたくさん出せると、血糖が上がらないまま肥満になっていきます。肥満になった上で、今度はインスリンが働かなくなってきて、インスリンを出しているのに糖尿病になる。これが欧米人です。


 私たち東アジア人は、インスリンをあまり出せないので、そんなに肥満ではないのに、ひどい糖尿病になったりすることがあります。欧米人と日本人とでは、ちょっとタイプが違う糖尿病になっていると知っていただくといいかと思います。

 いずれにしましても、欧米も日本もかなり糖尿病が増えていて、これから先、2030年になるともっと増える。このままでは世界が糖尿病にやられてしまうということで、2006年12月、国連がある決議をしています。それは、糖尿病はこのままでは世界を滅ぼす、世界は一致団結して糖尿病対策をしましょうと。これまでも、エイズ、結核のように、感染症に対しては、国連が世界で決議をしていました。誰かが食い止めなければどんどん広がってしまう、それが感染症。だから決議したわけです。でも、糖尿病は感染症でもないのに国連が決議したんですね。このままでは、世界が糖尿病にやられてしまうと。その時に、決められたシンボルマークがこの青い輪っか、ブルーサークルです(図5)。青が国連の色で、世界が一致団結しなければいけないという意味合いになります。

 ということで、世界的に糖尿病、メタボが増えています。日本でも例外ではなく、そして、根っこにあるのが生活習慣ということで、生活習慣を見つめ直すということが、非常に大事になります。ここまでが、糖尿病、メタボリックシンドロームの実態になります。


南砂 ありがとうございました。ここまで非常に分かりよく、手短に、内外の糖尿病の事情、なぜ糖尿病がこんなに世界で恐れられ、国連の決議にまでなるのか、実態をまとめていただきました。



posted by 万福ダイエット at 18:48| Comment(0) | TrackBack(0) | 糖尿病 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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