健康長寿ネットより
http://www.tyojyu.or.jp/hp/page000000600/hpg000000537.htm
○脳血管疾患は死因の第3位
厚生労働省の人口動態統計によると、脳血管疾患は日本における死因の第3位(平成19年)を占めています。
脳血管疾患は主に脳梗塞(リンク1参照)、脳内出血(リンク2参照)、くも膜下出血(リンク3参照)に分類されます。
年齢調整死亡率(比較する年次の人口構成の違いを統計的な手法により調整した死亡率。人口動態統計では「昭和60年モデル人口」を基準としています)をみると脳血管疾患全体は低下傾向を示していますが、特に脳内出血は著しい減少傾向、脳梗塞は昭和40-50 年代頃をピークに減少傾向、くも膜下出血は横ばい傾向にあります。
○脳血管疾患予防のための食生活
脳血管疾患(特に脳内出血)の重要な危険因子(リスクファクター)は高血圧(リンク4参照)です。脳内出血の著しい減少は、我が国における血圧管理の普及(降圧治療、減塩などの公衆衛生対策や健診制度の充実など)の影響が大きいと考えられています。
食事による高血圧管理のポイントは、
(1)食塩を摂り過ぎないこと
(2)アルコールを控えること
(3)エネルギー摂取量と消費量のバランスをとり、適正体重を維持すること
(4)野菜や果物などからカリウムを十分に摂取することなどです。
○食事による高血圧予防研究
アメリカで実施された介入研究(研究者が研究対象者のある側面を意図的に変容させる研究)であるDASH(Dietary Approaches to Stop Hypertension)研究は、食事による高血圧予防を考える上で非常に興味深い研究です。
この研究は研究対象者を無作為に2群に分け、介入群にはDASH食と呼ばれる特別な食事を、コントロール群には通常のアメリカ人の食事を摂ってもらいました。
それぞれの食事の中でランダムに30日間ずつ、低食塩(一日2.9g)、中食塩(5.8g)、高食塩(8.7g)の食事が提供されました。
DASH食というのは、果物と野菜が豊富で、低脂肪の乳製品、精白していない穀物類、鶏肉、魚、ナッツ類を含み、赤身の肉、菓子類、甘い飲料は少量とした食事です。
その結果、全ての食塩レベルで、DASH食は通常のアメリカ人の食事(コントロール食)よりも低い血圧値を示しました。また、DASH食でもコントロール食でも食塩摂取量が少ないほど、血圧値は低いという結果でした。DASH研究は、血圧のコントロールには減塩に加え、“果物・野菜が豊富で、バランスの良い複合食”が効果的であることを示しています。
○食生活習慣の改善で降圧効果
日本高血圧学会による高血圧治療ガイドラインでも、食事などの生活習慣(リンク5参照)の改善はそれだけで降圧効果を持っているだけでなく、降圧剤の作用を高める働きも期待されること、また高血圧以外の生活習慣病の予防にも有効なことから、全ての高血圧患者にすすめられる、としています。
日本人の食生活の中で厳しい減塩を達成するのは、なかなか困難です。しかし、小さな工夫の積み重ねにより、不必要な食塩の摂取を避けること、また減塩だけでなく、食事全体のバランスを考慮すること、アルコールを控えることなどの積み重ねが、脳血管疾患や脳血管性認知症の予防につながることでしょう。
詳しくは 健康長寿ネット
http://www.tyojyu.or.jp/hp/page000000600/hpg000000537.htm
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